へえー、こんな試験があるのか? そんなふうに思った人もいると思います。1949年から実施されている通訳案内士(ガイド)試験は、語学の試験では、唯一の国家試験です。英語でいうなら英検1級と同レベルといったところ。しかし、外国語が得意なだけでは、試験に合格できません。知識のうえでは、日本の歴史、地理、文化、政治、経済、さらには国際時事など試験範囲が広く、国家試験の中でも最難関のひとつに数えられています。
通訳案内士になるためには、この試験に合格することが必須になります。もっとも最近では、通訳案内士志望者だけでなく、自分の外国語がどの程度のものか、客観的に確かめたいというので受験する人も多くなっています。国家資格を持っていると就職や転職などに有利だというわけです。また、外国人に正しく日本の姿を伝えたいと思い、受験を決意したというような人もいます。確かにこの試験では自分の国のことと外国語を同時に勉強できるので、まさに一石二鳥となります。
この資格のいいところは、永久ライセンスなので、一度合格すれば、何度も受ける必要がないという点です。是非、あなたもチャレンジしてみませんか? Where there is a will, there is a way.と言います。つまり、「やるっきゃない!」といった心境になれば、きっと道が開けるものです。見事に栄冠を手にし、できたら私たちの仲間になってください。皆さんの御健闘をお祈りします。 |